いま海外のウィスキーを買おうという話

いま、とにかく、円高円高と言われていますが、これはウィスキーにとっても、とても影響が大きいことです。
というのも、本に書かれている値段からも、それが分かるからです。

先日、購入した、ボウモアというお酒を例にしてみてみます。

まずは、1998年10月に発行された、『世界と日本のウイスキー・カタログ』という本から引用してみましょう。

この本の、ボウモアの紹介のところには、ボウモアSS 40度/700ml/5,000円、と表記されています。
ボウモア12年は43度/750ml/10,000円で、ボウモア17年は43度/750ml/17,000円です。

次に、2012年1月に発行された『シングルモルトウイスキーのすべて―今、飲むべきモルトのすべてがわかる』という本から引用してみましょう。

こちらの本には、ボウモアSSの商品紹介はありませんが、ボウモア12年は40度/700ml/3,885円と紹介されています。
また、写真には写っていませんが、ボウモア15年ダーケストは43度/700ml/7,035円で、ボウモア18年は43度/700ml/8,400円です。

ボウモア12年は、1998年と2012年の本では、度数が43度から40度へ、また量も750mlから700mlへと変わっているため、単純には比較できませんが、1本のお値段でいうと、1998年で10,000円から2012年で3,885円へと値下がりしているように見えます。

そして、おれが先日購入したときの、ボウモア12年のお値段は、2,678円となっていて、2012年1月の本で表記されているよりも、さらに安く買えています。

※上の話は、実はちょっとトリックがあります。
1998年のボウモア12年と、2012年のボウモア12年とは、ちょっと別物のお酒だからです。
ラインナップ的にいうなら、1998年のボウモアSSが、2012年のボウモア12年と、比較できるお酒です。
この例で言うなら、1998 ボウモアSS 5,000円 → 2012 ボウモア12年 3,885円、という感じです。
おれが買った値段では、2,678円なので、だいたい半額くらいにお酒の値段が下がっている感じでしょうか。

ちょっとフェアじゃないたとえを出したのは、おれが買ったお酒の話だからですが、どちらの本にも載っている商品で、もう一度比較します。
世界で一番売れているシングルモルトウィスキーで、『グレンフィディック12年』というお酒があります。
これを比較すると、1998年では5,000円、2012年では3,255円と、本には書かれていました。
いま、ネット通販で検索したところ、2,199円というのがヒットしました。
そのくらい、値下がりが激しいんですね。

日本のウィスキーも美味しいですが、海外のウィスキーを買うには、いまがチャンスかもしれません。