ポメラの活用法とか何とか

◇はじめに
〜この文章はポメラで書いています〜
もともとは、おれ専用のポメラは持っていなかった。というのも、ポメラは母親に買ってあげたものだったからだ。
よく、メモを書いては無くす(活用できない)という母親のために、おれが買ってあげたのが、2009年9月ごろのこと。そしてポメラは、最初の1ファイルを作られたまま、活用されることは無いまま、しばらくの間眠りにつくのだった…。


ポメラにさわる
そして、出番が回ってきたのは、つい先日の2010年12月06日の、『非実在青少年規制』改メ『非実在犯罪規制』へ都条例改正案の問題点は払拭されたのか? の内容のメモのためにかり出されたのが、おれのポメラとの初接触だった。
まあ、12月06日の時には、会場の席がとてもせまく、ポメラをぽちぽちするチャンスはほぼないまま、行きの電車と帰りの駅のホームでちょこっとしかいじれなかったのだけどもね。
それでも、先週の土曜から、ちょっとポメラと一緒に生活することにしてみたのだけども、これが何とも楽しい。
なにが楽しいって、メモするのが楽しいのですよ。
ポメラって、いわゆるメモツールで、本当にメモしかできません。
テレビCMでもやってたけど「文字を打つ。それだけ。」のツールです。
これが、使ってみると、脳のアウトプットだけをしげきされるツールであり、なんていうか、PCを使っていたときとはちょっと違った脳の使われ方をしているのが、分かってくるのです。


ポメラでナニを書くか
たとえば、おれの使い方は。
・晩ご飯をメモする。
・家にストックされているお酒の銘柄をメモする。
・朝に夢を見た内容(えっちなもの)をメモする。
・急に頭に浮かんだ『ハチワンダイバー』のシーンをメモする。
・建築途中のスカイツリーからたれる建築用クレーンのロープで、ハイジブランコをやったらどうかの妄想。
などなど、もうね、意味の分からない、分類不能のものばかりをメモしているのです。
なんていうか、ポメラの仕事活用術とかなんとかは、それこそネットにあちこちにあるだろうから、そういうの読みたい人は、このおれの文章は役たたない。
でもね、この、役に立たないことが、頭から引きずり出される感じが、ポメラ独特の楽しさなのですよ。
ふふふん♪
分かるかなー?分からないだろうなー。


ポメラはこう使う
ポメラはインターネットもできません。
辞書ツールもついてません。
なので、向き合うべきは、自分の脳味噌だけです。
そりゃまあ、何かをメモするときに、たとえば、雑誌で気になった記事を横において、ぽちぽちとポメラに打ち込むなんてこともあるでしょけども。
そうではなくて、頭の中にある、ちんぶんかんぷんな、とりとめのないこと、頭に浮かんだひょっとしたことを、どんどん逃がさずに、書き留めるツールとして、このポメラを使うというのが、楽しいのです。
おれが使うポメラは、まさに、そうした使い方です。


◇ファイル名のつけ方
でね、そうなると、いま書いている文章が、あとあとどう利用されるか?とか全く考えてないのです。
だから、世の中に出回ってるポメラの使い方で、ファイル名をジャンルに分けて、活用しようみたいな指南みたいのもありますが、それだと、自分がこれから書く文章を、ある程度把握してないと、いけません。
そうなると、自由な発想で、脳の中から文章をつむぐことなんてできないのです。と思うのです。
おれの場合のファイル名をたとえると、いまこの文章は「2010-12-13〜」っていうファイルに書いてます。
もう、単純に、その日付から使い始めたってだけです。
これで、よいのですよ、ポメラなんて。
自分の書くモノはすべてこの最新のモノに書きます。


ポメラでの書き方(手順)
1)付箋紙をはる:まずは『F1』を押して付箋紙です。検索するときには『F5』を使います。
2)時刻を入れる:つぎに『F2』をおして、時刻をいれます。ちなみに今の時刻は“2010/12/13 21:34”です。
3)本文を書く:もうどんどん何でも書きます。
この繰り返しです。
あと、しいていうなら、付箋紙を挿入するタイミングは、日付が変わった最初のメモを入れるときです。
また、文章は文末に追加するのではなく、文頭にどんどん追加していきます。
追加するタイミングで、時刻をいれています。
つまり、ブログ方式みたいな感じで、古い話は、ファイルのお尻の方に流れていき、一番新しい書き込みは、一番先頭にくる感じです。
これだけのルールで、もう、なんでもかんでも、手あたり次第に、ポメラにメモってみるのです。
そうすると、ポメラにアウトプットしていくうちに、自分の脳の変なところが刺激されて、違う発想とか、妄想とか、ちょいちょい引き出されてきます。
それをまとめてメモしておきます。


◇メモの活用法は?
これがポメラの問題点というか、おれの上記の使い方の問題点です。
まず、最初に、脈略の無いままに、どんどん文章を垂れ流して書いているので、一つのファイルの中身は完璧にぐちゃぐちゃです。
これでおれはよいと思っていますので、ぐちゃぐちゃでもいいのですが、いかんせんポメラは検索が苦手です。
ポメラであとあと、ファイルの横断検索とかできたら、それはとてもすばらしいのですが、それができません。
もしも、できたら、わざわざPCを母艦にする必要はなくて、ポメラだけでまるっと始まりから終わりまでメモを活用する仕組みもできるのになぁ…。
って、無い機能を嘆いていても、意味ありませんので。
おれの場合はどうするかを書きますね。
ま、おれがポメラにふれているのは、本当にここ数日なので、この活用方法がベストかどうかは分かりませんが。
おれはWindowsフリーソフトであるEBtをオススメします。


EBtってどういうソフト?
EBtは、もともとザウルスで動かす為に作られたメモツールです。
テキストエディタではなくて、メモをどんどん関連づけて、メモ同士をリンクすることで、メモを活用するようなツールです。
たとえば、今日の日付のメモファイルがあったとします。
それに派生して、今日読んだマンガのメモファイルがリンクしたとして…。
さらに、その作者さんのファイルへのリンクや、前の巻のマンガの感想のファイルがあればそこへのリンクと…。
なにを、どのファイルにつなげてもいいのです。
そして、このEBtは通常のテキストファイルの読み込みも行えます。
ここでポメラのファイルにちょっとだけ加工して、付箋紙である『★付箋文★』のところに、EBtのおまじないである「.(ドット)」を文の先頭に入れるようにします。
これで、取り込むと、この「.(ドット)」をEBtは一つのまとまり(ファイル)としてとらえます。
つまり、EBtで取り込んだときに、ちょうど日付ファイルで分割されるような形になるわけです。


EBtでの活用
ポメラで書いた文章を、一度EBtでとりこんでしまえば、あとはその文章をどういう分類にでも加工は自由にできます。
たとえば、ごはんのことを書いてるようだったら、ご飯関連のほかのメモといっしょにリンクさせておけば、もしかしたらレコードダイエットに使えるかもしれません。
たとえば、夢のことを書いているようだったら、夢関連でまとめたってよいかもですし。
妄想のまとめだって、膨らませたら、ちょっとした小説というかネタの文章になるかもしれません。
また、ふつうに日記のファイルとして、EBtに取り込んでおいてもよいわけです。
EBtに取り込んでおけば、すべての文章を検索対象にすることができますので、あとで「どこかでこれに関連するようなことを書いた気がする」となったときに、検索してひっぱりだしてくることだって問題なしです。


Dropboxでの連携も
おれの場合は、Windowsのマシンも何台か持ってますし、Macも持っているので、マシンの同期をDropboxというソフトにまかせています。
当然、このEBtでつくった一連のファイル(フォルダ)は、Dropboxの同期を使って、すべてのマシンで共有されていますので、ポメラで書いた珍妙な文章も、こうしてバックアップもされていきます。


ポメラの今後
さわっているうちに、ポメラは楽しいツールということが、分かってきました。
2秒で立ち上がり、すぐに書き出せるツールで、かつ小さくて、単4電池で動く(DM10だとeneloopには公式には未対応)軽快なメモツールは、使ってみないと、楽しさが分からないかもしれません。
また、せっかくノリノリで書いた文章も、あとで全く読み返さないのは、少々もったいない気もします。
まあ、書いているときの気持ちよさだけで使い続けてもよいのでしょうが、せっかくなので、作ったテキストを再利用しましょうよ、みたいなことをこの文章で書いたつもりです。
ええ、ポメラだけで書いてみました。
【この後の作業】
ポメラで書いたこの文章を、USBケーブルを使って、PCに吸い上げて、それからブログへアップする。という流れがあります。
QRコードに対応したポメラだと、アップも簡単なんでしょうけども…。
ま、それが無くても楽しいツールには変わりないや。うんうん(ひとり納得)。


◇追記:使ってるモノ
ポメラ

デジタルメモ「ポメラ」 | KING JIM
http://www.kingjim.co.jp/pomera/

EBt

無茶な実験室ココログ出張版
http://tio.cocolog-nifty.com/irrational/

Dropbox

Dropbox - Files - Online backup, file sync and sharing made easy.
http://www.dropbox.com/