片山ユキヲの『花もて語れ』超オススメ!
ついこの前、片山ユキヲの『花もて語れ』というマンガを買ったんです。
このマンガの作者の片山ユキヲさんは、おれの大好きなマンガの『空色動画』と同じ作者さんでして。
前回のマンガは、アニメーションをつくる女子高生達の話でした。
では、今回のマンガのテーマは?
というと「朗読」です。
え???朗読ってマンガのテーマになるの??って思いますよね。
おれもそう思いましたw
だって、いままで、朗読をテーマにしたマンガは読んだことありませんでしたし。
そもそも、マンガ以外でも、そういうテーマの本を読んだことがありませんでしたからね。
だれでも、一度は「朗読」はやったことあるでしょう。
そう、小学校の1年生では(というか国語の授業では)朗読ってありましたからね。
でも、学校を卒業してから(たぶん中学校からずっと)、おれは朗読なんてしたことありませんでした。
声にだして、本をよむ事って、日常ではないですから。
でも、でも、それをテーマにしたマンガなのですよ。
その着眼点だけからいっても、「変わってて面白い」のですが、ただの着眼点だけではなくて、事実面白いマンガなのですよこれは!
この片山ユキヲさんの作品って、読者を、その世界につれていくのがとてもうまいのです。
前回のアニメーションをつくるマンガ『空色動画』でも、冒頭のシーンは、女子高生がぱらぱらマンガをみて笑ってるシーンからはじまりました。
この「ぱらぱらマンガ」は、だれでもやったことあると思うのですよ。
それこそ、教科書のはじっこに、○と棒でかいた人間が、ぱらぱら動くようなヤツを。
「あぁあ、あるある、懐かしい。子どもの頃にやったわ」というところから、作品の世界に足を踏み込むことができる。
そうした、共通の思い出から、さらにぐいぐいと話を展開していくことで、読者をその世界の深いところまで引っ張っていくのがうまいんです。
では、今回はというと、それもまた同じように、誰にでも「朗読をした記憶」というのはあると思うんです。
そう、小学生の1年生のときの朗読の記憶が。
今回の主人公である、“佐倉ハナ”ちゃんが7歳だった、1994年のある田舎から、舞台ははじまります。
そこで、誰とも話すことができない(理由をかかえた)、佐倉ハナちゃんが、教育実習生の先生に教わる“朗読のこと”をきっかけにして、学芸会を成功させることが出来るのか、というところが冒頭なのです。
これは、誰にでも、似たような経験(体験)があると思うので、そこから、読者はすんなりとこのマンガの世界に入っていけるんですね。
おれの好きなマンガのジャンルに、「日常をテーマにしているんだけど、自分のしらない世界」をテーマにしてるのが好きなのですが。
どういうことかというと、囲碁をまったくしらない時に読んだ『ヒカルの碁』とか、かるた大会なんてさっぱり知らないけど『ちはやふる』とかね。
そういう知らない世界を、魅力的に描くマンガがとても好きです。
そして、このマンガ『花もて語れ』では、舞台は2010年4月の現在にうつり、そこで“朗読”にふたたびあう佐倉ハナちゃんを主題にして、「朗読という世界」を見せてくれるんですな。
もう、自分も朗読をしてみたい!!って気持ちになってしまう、本当にわくわくする世界を見せてくれます。
おもしろくって、ちょっとホロリとして、そして続きが気になる、いま一番オススメのマンガです。
以前の『空色動画』も超オススメですよ!
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イマカコミ@nowaのバックアップ : [オタク]空色動画(1) オススメ♪
http://blog.livedoor.jp/imakakomi/archives/471547.html
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