ブログを閉鎖したくなったときに思い出すこと

ブログをやめる理由について、一つ前のエントリーで、ちょっとだけ書きました。

  • ブログを更新するのがめんどくさい
  • 使っているサービスが終了する
  • 新しいブログサービスが魅力的
  • レンタルブログから、本格的に自分のブログを立ち上げる
http://d.hatena.ne.jp/imakakomi/20120303/1330765902

ちょっと、このあたりを追記してみようと思います。

実は、先ほど書いた「ブログをやめる理由」は、正確にいうと二つの要因に分けられます。
それは、(1)外部要因の「ブログをやめさせられる理由」と、(2)内部要因の「ブログをやめたくなる理由」です。

そして、おれが言いたいのは、ブログを閉鎖したくなったら、「ちょっとまって本当に消していいの?」ということです。
さきほど述べた、4つの理由を、外部要因と内部要因にわけて、並べ直してみます。

  1. 外部要因:やめさせられる理由
    1. 使っているサービスが終了する
  2. 内部要因:やめたくなる理由
    1. ブログを更新するのがめんどくさい
    2. 新しいブログサービスが魅力的
    3. レンタルブログから、本格的に自分のブログを立ち上げる

それぞれ、詳しくみてみます。

◆外部要因について
◎ブログをやめる理由として、外部要因は、ある意味で仕方ないんです。
ブログの作者がやめたくなくても、サービスが閉鎖されたら勝手に消されてしまうのですから。*1
もし、そのブログにエクスポート機能があるのなら、どこか別の場所に引っ越しさせてあげてほしいです。
エクスポート機能が無くて、泣く泣く閉鎖されてしまうことがないように、ブログを開設したら、すぐにエクスポート機能を確認しておくのをオススメします。

◆内部要因について
また、内部要因では、やめたくなる理由として、とてもよく分かります。
ですが、これも「閉鎖」しなくてもいいと、おれは思っています。

◎たとえば、「ブログを更新するのがめんどくさい」ときですが、これはもう、放置しておけばいいんです。
毎日更新する必要なんてないですし、一ヶ月や、半年くらい更新しなくたって大丈夫です。
また、自分が読み返すときが、いつかアルかもしれません。
おれのように閏年のことをネタにするために、4年前の記事を探すことがあるかもしれません。
それに、自分が読み返さなくても、誰かが検索してたどり着くかもしれません。
事実、おれは他のブログにたどり着くときには、検索しててたどり着くことが多いです。

◎たとえば「新しいブログサービスが魅力的」なときは、新しいブログにさくっと引っ越せばいいんです。
既存ブログにエクスポート機能が備わっていて、新規ブログにインポート機能が備わっているようなら、まるごとお引っ越しすればいいんです。
また、どちらかのサービスにインポート・エクスポートに不備があり、ブログがまるごとお引っ越しできない場合は、既存ブログはそのまま放置して、最後の記事に新しいブログのURLを書いておけばいいんです。
わざわざ、かつてのブログ記事を消す必要はありません。
新規のブログから読みはじめた人が、あなたの過去の記事を読みたくなるかもしれません。

◎たとえば「レンタルブログから、本格的に自分のブログを立ち上げる」についても、上と同様です。
記事ごとまるっと引っ越せるならベストです。
もし、まるっと引っ越すのがイヤな場合は、前のブログは残したままで、いいんです。


◆なぜ、そこまでして、ブログを残した方がいいのか?
それは、ネットの記憶の一部だからです。
たとえ「てすt」と書いただけの、残骸記事でも、それはどこかの誰かが残した言葉として、ネットの海に漂っていていいんです。
日常の単なる日記でも、ちょっとした脳内の妄想でも、誰かの役に立たない駄文でも、いいんです。
「役に立つかどうか」なんて、ブログを削除するための判断材料にはなりません。
むしろ、そうした「役に立たないモノこそ残すべき」だと思います。

もし、「役に立つモノしか残すことを許されない」のなら、生涯にたった一枚しか売れなかった「ゴッホの絵」は、この世に残らなかったかもしれません。
たとえ、今は誰も読まない文章だったとしても、どこかの誰かが、いつか、その文章を読むかもしれないのですよ。
残っていさえすれば。

*1:北海道ブログ チャンネル北国tvではサービスが閉鎖されるわけじゃないのに、おれのブログをまるごと複数消されたので、もうあそこでは書きません…。